性暴力のないキャンパスに向けた学生ムーブメントの「ちゃぶじょチェンジ・リーダー・プログラム」始動!大学生のリアルキャンペーンを1年間伴走するコーチを募集

勉強会の様子

ちゃぶじょチェンジ・リーダー・プログラムとは?

チェンジ・リーダー・プログラム制度とは、自分自身のコミュニティから、性差別・性暴力のない社会を作っていきたい学生(チェンジ・リーダー)のためのプログラムです。

性差別・性暴力をなくしたいと思っても、「どこから手をつければ良いか分からない」「一人で何ができるのだろう…」「そもそも、大学や社会って変えることができるの?」と思う学生は多いです。

本プログラムでは、コミュニティ・オーガナイジング(CO)を学び実践に移すことによってこれらのハードルを乗り越え、自分の所属する大学コミュニティにおいて仲間を集め、自らのパワーで性差別・性暴力をなくすための変化を起こしていくことを目的としています。チェンジ・リーダーに選ばれた学生たちは、2020年4月から1年間かけて、実現したい構造的な変化(ゴール)の実現を目指して活動していきます。

(プログラム詳細はこちらのページをご覧ください。)

そこで鍵となるのは、変化に必要な知識・スキル・経験を身につけることができるCOのトレーニングおよびにコーチングです。学生のキャンペーンをサポートするコーチを募集します。

コミュニティ・オーガナイジング(CO)のトレーニングを活かし、大学生が展開する実際キャンペーンをサポートする「伴走コーチ」として、一緒に性差別・性暴力のない社会を作っていきませんか?

本プログラム立ち上げの経緯

私たちは2016年より、性暴力・性差別のない社会を実現するために、ワークショップを通して大学生や高校生、地域のみなさんと「性的同意」(セクシュアル・コンセント)の重要さや、同意を大切にするコミュニケーションについて考えてきました。そして、それらの関わりの中で繋がった大学生たちと会話をする中で、大学生が大学の中で、性的健康や性的自己決定権が十分に保障されない中で学んだり、生活していることがわかりました。

ちゃぶじょで特に力を入れてきたのは、学内の性暴力をなくし、性的同意を広めるために、それぞれの大学にあったアプローチで、文化的・制度的に大学生自身が大学を変えていくためのサポートです。そしてこれまでの活動の中で、キャンペーンを成功させるには、定期的なコーチングがもっとも重要な鍵となることを学びました。その結果、すでに4つの大学でチームが立ち上がり変化を起こしています。

今回のプログラムでは、今まで培ってきた大学生のオーガナイジングのノウハウを活かして、大学生のリーダーとともに、2020年末までに新たに5つの大学で性暴力のないキャンパスに向けてキャンペーンが実施されている状況を作り出します。

コーチとして参加したら何をするの?

コーチの方々には、各担当の大学のチェンジ・リーダーと関係を築き、定期的なコーチングを通して、効果的なキャンペーンの戦略づくりおよび実践をサポートしていただきます。また、各大学のコーチングにおける気づきを、コーチ同士が集まる機会で積極的に共有し、プログラム全体の質の向上に貢献いただきます。

具体的には、以下のことをお願いしています

大学生向け伴走コーチング(2020年4月〜2021年3月の間、オンラインで隔週60分)

  • 大学生向けCOフルワークショップにおけるコーチ ※日程的に難しい場合は要相談   
    • 5月31日(日)コーチトレーニング
    • 6月13日(土)、14日(日)2日間の大学生向けフルワークショップ
    • 9月26日(土)or27日(日)コーチトレーニング【日程確定次第ご連絡します】
    • 10月10日(土)or11日(日)1日間のSSSワークショップ(ストーリー、戦略、組織)に特化したワークショップ【日程確定次第ご連絡します】
  • 必要に応じて大学リーダーのCOに関する定期勉強会(コーチングの練習や成功事例の共有)のファシリテーション
  • コーチ向けのコーチングクリニック(2ヶ月に一度、オンラインで90分)への参加★

★コーチ向けのコーチングクリニックについて
コーチの皆さんがサポートを受け、ご自身のコーチングならびにCOの知識やスキルを高められる場としてご用意させていただきます。コーチングクリニックでは以下の内容を予定しています。

  • 担当チームの進捗の共有
  • 伴走コーチングに関する課題や疑問の共有、ピアコーチング
  • コーチングのベストプラクティスやコツの共有を通して、より効果的なコーチングのための知識とスキルの獲得

※ご自身のCOの経験やスキルをアクションを起こす学生に還元していただける方をプロボノとして募集します。ちゃぶじょはボランティア・非営利団体であるため、謝礼などはご用意できません。代わりに、コーチの皆様がプログラム参加を通してスキルアップできるためよう、できる限りのサポートをさせていただきます。
※トレーニング会場(都内)への交通費および当日の食事代は自費でご負担いただきます。

コーチとしてどのようなキャンペーンをサポートするの?

コーチの方々にサポートしていただくキャンペーンの内容は、コーチのサポートを受けながら学生たちが主体となってゴール・戦略策定をします。

<想定されるゴールの例>

  • 性やフェミニズムについて語り、問題意識を共有できる学生コミュニティを立ち上げる
  • 性暴力防止対策として新入生向けオリエンテーションで性的同意について教えることを大学側に義務化させる
  • 大学の全サークル・学生団体に対して、性暴力防止のためのガイドライン設置および講習会の受講を大学側に義務付けさせる

これまで一緒に活動してきた大学生のチームは、自身の大学において性差別・性暴力をなくすための以下のような活動を実施してきました。

これまでサポートしてきた大学生の活動事例

上智大学(Speak Up Sophia)
2019年、1年生が受けるウェルネスの教科書に「性的同意」とその意味についての記載されるよう、教員と協議し、初めて実現した。その後も精力的に、性的同意に関するワークショップの開催や、ハラスメントに関するシンポジウムを開催し、文化的・制度的変化を起こしている。

早稲田大学(シャベル)
2019年、サークルの長が受講するサークル講習会で、セクハラや性的同意についての啓蒙をするよう大学側に申し入れ。結果として、その年の採用はかなわなかったものの、その後シンポジウムの開催や、学内にポスターを掲示するなど、「下ネタ」でしか語られなかった性について真面目に語る文化的変化を起こしている。

東京大学(Tottoko Gender Movement)
東京大学で初めてできた、フェミニズムに関する公式サークル。ディスカッションやシンポジウムでの講演を通して性を、真面目に社会的に語る文化を作り出している。

創価大学(BeLive Soka)
2018年から新入生オリエンテーションに性的同意ワークショップが盛り込まれることを戦略的ゴールとして掲げて、活動を行っている。署名活動などを、OBからも募り400筆以上の署名を集めて、学長に手渡す。2019年、パイロットで3学部でワークショップを実施。キーパーソンと連携して制度的変化を生み出した。

参加することで自分にどのようなメリットがあるの?

本プログラムにコーチとして参加し、リアルなキャンペーンに携わることでワークショップで学んだ理論を実践に活かすことができます。

具体的には、以下のことが得られます。

  • 自分自身のコーチングの知識とスキルが鍛えられる
  • COの理論を実践に移す際に直面する課題、工夫や成功事例を知ることができる
  • キャンペーンの立ち上げと実行を支えることで社会を変えることができる
  • コーチングを通して社会を変える次世代リーダーたちを育成する

応募要件

  • コミュニティ・オーガナイジング・ジャパン(COJ)のフルワークショップに参加したことがある
  • 1年間(2020年4月〜2021年3月)のプログラムに最後まで参加できる
  • COで培った知識を、実際のキャンペーンで活かしたいと思っている
  • 大学生の活動を応援したいと思っている、ちゃぶじょの理念に共感している
  • 性暴力撲滅やジェンダー平等のために、変化を起こしたいと思っている

応募・選考プロセス

応募方法

応募締め切り

  • 3月15日(日)23:59

選考プロセス

  • 応募フォーム記入後、7日間以内(週末を除く)にプログラム担当者よりお返事をいたします。
  • 3月15日(日)〜29日(日)の間に、1時間程度の1対1(オンラインまたは都内)を行います。
  • 結果につきましては3月31日(火)までにメールにてお知らせします。

プログラム内容や選考プロセスについてご質問がある方はchabujoshi@gmail.comまでご連絡ください。

コーチの皆さまのご応募をお待ちしています!

ちゃぶじょとは

一般社団法人ちゃぶ台返し女子アクションは、「女性をはじめとする、あらゆる性の人が、自分らしく生き、想いを口にすることができる社会の実現」をビジョンに掲げて活動してきました。当事者同士が共に声をあげ、明確なゴールに向けて「キャンペーン」を展開することで、社会的・政策的な変化を起こしています。

現在は、性的役割分業を考え直す活動と、性的健康と性的自己決定権が守られる社会を作るため、大学生と共に、キャンパスでの性暴力をなくすために変化を求める活動をしています。