私たちの問題意識
皆さんは「性」に対して、どのようなイメージを持っていますか?
大切な人と、パートナーと、性についてコミュニケーションを取り合っていますか?
「性」と聞くと、恥ずかしいこと、他人と話してはいけないこと、話しづらいこと、と感じる方は多いのではないでしょうか。中には、望まない性的な経験をして傷ついている方、または自分が相手を傷つけてしまったことがある方も、いるかもしれません。
残念ながら、日本の学校では、性教育は生物学的な知識にとどまり、尊重しあえる人との関わり方や、コミュニケーションの取り方については学びません。そのため、レイプまがいなアダルトビデオや、暴力を美化したポップカルチャーから、性について学ぶ人が多いのではないでしょうか。
「性的同意」(セクシュアル・コンセント)という概念は、相手とのより良いコミュニケーションの取り方を考え直すため、自分も相手も大切にするために必要不可欠だと私たちは考えます。性的同意って何?もっと知りたい!という方は、大学生と一緒に作った「セクシュアル・コンセント(性的同意)ハンドブック」がこちらから無料でダウンロードできるので、ぜひご覧ください。
欧米の大学では、大学での性暴力の深刻さを受けて、数年前から「性的同意」の議論が高まり、教育が始まっている大学もあります。例えば、新入生向けに、性的同意について学ぶ「性的同意ワークショップ」が義務化されている大学があったり、グッズやポスターが配られたり、大学生が主体となってキャンペーンを立ち上げたりしています。
近年、日本でも、大学における性暴力の問題がメディアに取り上げられるようになってきました。私たちは、大学でのハンドブックの配布などを通じて、個人レベルで性的同意について知ってもらい、実践してもらうだけではなく、大学生を主体とした草の根での活動を通じて、構造的な変化を目指しています。
私たちが目指すもの
自分のコミュニティ(現在・未来)において、性暴力をなくすために変化を起こしていくChange Agentを育てる!
私たちのアプローチ
私たちは、コミュニティ・オーガナイジングというアプローチを取っています。詳しくは、こちらのページをご覧ください。
大学における文化と制度を変えていくために、大学生自身が変化を起こせるパワーを使って活動していくことをサポートし、一緒にアクションを起こしています。
ちゃぶ台返し女子アクションの活動内容

1.各大学コミュニティのサポート
・大学生リーダーへの定期的なコーチング(問題解決能力とリーダーシップの育成)
→ 具体的なアクションに向けた動き方、課題解決のサポート
→ 大学生リーダーへの定期的なコーチング(問題解決能力とリーダーシップの育成)
・一緒にアクション(イベントなど)の企画・設計を行う
・同意に関するツール開発・提供(ワークショップのキット化など)
・トレーニングや勉強会の設計・実施(コミュニティ・オーガナイジング、性暴力・同意・第三者介入について)
2.大学を超えた組織化・動きづくり
・インカレコミュニティの立ち上げ・運営サポート(集まって情報交換する機会の提供、合同トレーニングの企画など)
・メンバーが大学を卒業した後も活動に関われるように、受け皿づくり
・外部関係者との連携、メディア・外部発信機会の提供(国際会議、大学関係者、メディアなど)
各大学での活動内容
また、各大学でチームが立ち上がり、大学生が主体となって変化を求めて活動しています。




ハンドブックの配布実績
2017年12月にクラウドファンディングの目標を達成し、2018年4月の新学期に合わせて完成した「セクシュアル・コンセント(性的同意)ハンドブック」は、2019年2月時点で、当初印刷した2万部全てを配布し終わりました。
活動参加について
上記に名前が挙がっていない大学でも、チーム結成に向けて動いているところが多々あります。大学生として活動に参加したい、自分の大学でも何か始めたい、という方は、こちらのページからお問い合わせください。